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鹿児島相互信用金庫

【海外展開の経緯と概要】

海外に支店を置いてはいないが、取引先の海外展開をサポートする目的で、海外貿易相談室を設置し、職員を置いて取引先の相談に応じている。

また、1990年から海外貿易ミッション(TOBO会)を数多く派遣し、早いうちから企業の海外展開を支援している。

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【グローバル産業人材採用の経緯】

鹿児島国際大に通う中国出身の女性を採用した。社会科学系の学部出身であり、社会の動きには感度の高い人材であった。また、言語も5カ国語が使える人材である。

鹿児島国際大学では、同金庫と連携して学生の就職力向上のための「3日間のカバン持ち体験」という同金庫の取引先の中小企業の社長に随行する職業体験プログラムを展開している。このプログラムは日本人・留学生不問で、留学生からの応募はほとんど無かったのだが、留学生がこれに積極的に応募してきた。

その縁で、後日、同金庫が実施する海外ミッションに通訳として同行したときでも優秀な仕事ぶりを見せて、幹部からの高い評価を得て、採用に至った。

【活用を図る上での工夫・課題】

本部で投資信託の販売や外国為替業務など、日本人社員と同じような業務に従事させており、日本人と同様に育てていくスタンスで、窓口業務も経験させている。

社内の人間のほとんどが外国人との交流に慣れていない面もあるが、お互い思いやりの気持ちでコミュニケーションをはかり解決している。営業店にも一時配属させるなど様々な経験を積ませているが、後方事務が主である。窓口業務の場合、外国人であるがゆえに顧客や取引先から信用してもらえないという問題が生じる可能性もある。

また、当初中国人にとっての春節の重要性も理解していなかったが、海外の文化・風習を理解している別の社員が説明し、春節に休むことができるよう配慮した。通常、外国人は主張をするタイプが多いが、彼女は我慢強いタイプで主張をしないため、日本人とは異なる感覚の部分をフォローしている。

業務遂行上、自動車運転免許は必要になるので、入社後に免許をとらせた。

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【採用のメリット】

現在は海外貿易相談室に配属されているわけではなく、国際業務に専従しているわけではないが、TOBO会で海外に貿易ミッションを派遣するときや外国からの来客があったときなどには対応してもらい、通訳などを通じて業務をサポートしてもらっている。

このほか、取引先から外国からの文書翻訳等についての相談があったときなどに対応できることから、顧客満足度の向上が図られている。

語学力等の外国人としての能力もさることながら、そもそも社会人としての基礎能力が高いため、通常業務においても日本人社員の模範となるような働きができている。

【求める人材像・人材の確保について】

地元の大学に通う留学生を見てきているが、これまでは日本での就職を望んでも、外国人を採用する企業が少なく、1割程度の学生しか日本での就職ができていなかった。最近は周辺の企業でも留学生を採用する動きが出始めており、若干はその問題は解消に向かう感がある。

ただし、留学生の就職がままならないのは、留学生自身が「留学生ムラ」に閉じこもって日々の生活を送り、日本の大学に来ながら日本語が話せないままに大学生活を過ごしているケースもあり、それでは日本での就職ができないのもやむを得ないと感じられる。

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【企業の概要】

本社所在地 鹿児島県鹿児島市泉町
設立 1931年
代表者 理事長 稲葉直寿
主な製品・事業 金融機関(信用金庫)
従業員数 707人
外国人社員数 女性1名
外国人社員の出身国 中国
外国人社員の採用時期 2012年
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